コラム

七宝焼きの原理を紹介!色がつく理由や焼きつけるしくみなど解説

七宝焼きの原理を紹介!色がつく理由や焼きつけるしくみなど解説

七宝焼きにどうやって色がつくのか、また美しく焼けるのか気になっていませんか。七宝焼きは釉薬と金属による化学反応で、さまざまな色を出します。また研磨や焼成などの工程次第で、美しい見た目を出せるのです。

今回は七宝焼きの原理を知りたい方のために、色や焼きつけの観点からしくみを解説します。これを読んで、七宝焼きが美しく仕上がるポイントを知りましょう。

七宝焼きに色がつく原理とは

七宝焼きに色がつくのは、釉薬と金属による化学反応が主因です。釉薬にも金属が入っており、その量次第で発色が異なります。七宝焼きに色がつくしくみを、以下で詳しく見ていきましょう。

釉薬と金属による化学反応で色がつく

七宝焼きに色がつくのは、釉薬と金属による化学反応のおかげです。金属成分が高温焼成で反応を出すだけではありません。釉薬自体にも鉄や銅などの金属が入っているのです。以上から釉薬と金属の組み合わせが、理想の七宝焼きづくりに重要となります。

金属の組み合わせは、七宝焼きの発色に欠かせません。たとえば鉄がさびると赤くなります。これを応用して、鉄入りの釉薬は赤色の七宝焼きに使われます。希望の色によって、七宝焼きの材料が細かく変わるのです。

以上から七宝焼きの発色は、釉薬と金属による化学反応で起きます。

釉薬内の金属量でも発色が違う

釉薬自体にも金属が入っていて、その量によっても発色が異なります。金属の量が多いほど、焼成時の反応が違うからです。好きな色に七宝焼きを仕上げるとき、釉薬の選び方が重要になります。

たとえば釉薬に入っている鉄が少ないと、黄色くなります。多いと黒に発色するしくみです。その中間だと茶色に仕上がります。このように仕上げたい色が決まったら、それに合わせて釉薬を選ぶのがセオリーです。

釉薬は色によって金属の含み方が違うので、完成イメージに合わせて選びます。

色によって釉薬の種類も違う

釉薬の種類は、色によって違います。釉薬は従来の絵具のように、ただ色分けされているだけではありません。希望の色によって、種類が決まっているのです。

たとえば鉄系の黄色なら「黄瀬戸釉(きせとゆう)」を使います。黒い釉薬の代表例は「黒天目釉」です。七宝焼きのお店では、色に合わせて固有の釉薬を使うため、オーダーメイド前に覚えておくとよいでしょう。

また釉薬を売る店も「黄色」や「黒」ではなくそれぞれ「黄瀬戸釉」や「黒天目釉」を商品名に使うことがあります。注文前によく確かめておきましょう。

七宝焼きはなぜ美しく焼きつけられるのか

七宝焼きの美しさの原理は、釉薬と金属の組み合わせだけではありません。焼き方次第でも、仕上がりが変わります。ここではその原理を見ていきましょう。

焼成によって釉薬を溶かす

焼成によって釉薬を溶かすことで、七宝焼きの見た目が美しくなることがあります。とくに銅や銀が、美しく仕上げやすいでしょう。加工しやすくて、七宝焼き用釉薬との相性に優れているからです。

釉薬を盛った素地は、700~800度の窯で焼くことで、美しく仕上げられます。焼き始めから数分後に取り出すと、釉薬が溶けているのです。このとき釉薬はガラス状になり、光沢や透明感を出します。

焼成によって釉薬と金属の化学反応が起き、溶けた釉薬が七宝焼きの美しさを引き出すしくみです。

釉薬を盛ったあとの研磨も大切

七宝焼きは、釉薬を盛ったあとの研磨も欠かせません。これは焼く前に済ませるのが通例です。表面の高さを均一にするために、このような作業をします。凹凸ができたままだと、焼成後の七宝焼きがいびつな形になり、美しく見えません。

七宝焼きの釉薬盛りは手作業になります。そのため慣れていないと表面に凹凸ができるでしょう。しかしあとから研磨で平たくすれば、七宝焼きをきれいに仕上げられます。焼き物の美しさを引き出すには、研磨も大切です。

作り方によって焼成を繰り返すことも

焼成方法も、七宝焼きによって違います。七宝焼きにはさまざまな技法があり、それによって焼成回数も異なるのです。

複数回焼成を重ねるケースには、釉薬を重ねて盛るときがあります。1回目に釉薬を盛ったあとに焼き、あとから重ね盛りをして、また焼く形です。釉薬の色を意図的に重ね、深みのある色合いを目指すこともあります。

このように七宝焼きの作り方次第では焼成を重ね、独自の美しさを引き出すのです。

まとめ

まとめ

七宝焼きは釉薬と金属の化学反応によって発色を見せます。釉薬自体にも金属が入っているため、その量によって色が違うのがポイントです。希望の色によって必要な釉薬や、金属の素地が違います。

七宝焼きが美しく焼きあがるのは、釉薬が溶けて透明感や光沢を出すからです。技法に応じて釉薬の使い方や焼成回数を変えることもあります。技法に応じた工程で、七宝焼きの魅力を引き出せるのです。金属と釉薬に合った作り方で、七宝焼きが美しく仕上がります。

「畠山七宝製作所」では、七宝焼きのオーダーメイドを受付中です。色や素材などの要望に応じて、ただひとつの作品をご提供します。七宝焼きのアイテムをお求めなら、ぜひご連絡ください。

七宝焼きには技法がある!じつは意外なものにも使われている。

七宝焼きには技法がある!じつは意外なものにも使われている。

七宝焼きには、いろいろな「技法」があるのをご存じでしょうか。
初心者でも楽しめる七宝焼きですが、なんとなく知っているという方が多いでしょう。

こちらの記事では、七宝焼きに使われる技法をご紹介します。その他に、七宝焼きを使ったさまざまな作品の解説をしているので、ぜひ最後までお付き合いください。

七宝焼きの代表的な技法は2つ!

七宝焼きと一口にいってもさまざまな技法を使っており、釉薬(ゆうやく、うわぐすり。素地に盛り付け焼成するとガラス質になる)を使うのは同じですが、使う道具や作業によって技法が違います。代表的な技法に分けると大きく2つになるので、ひとつずつ解説していきます。

有線七宝

まずひとつ目の代表的な技法は、「有線七宝」です。銀線とよばれる金属線を素地(土台となる銅板のこと)に曲げたり切ったりして乗せ、銀線と銀線の間に釉薬を盛り、焼成する作業を何度もおこなうことで七宝焼きが作られます。

釉薬に酸化した金属を混ぜることで、赤や青・黄色や紫などの色に変わり、それを盛っていくことで焼成したときに色がついていきます。銀線を使うことにより、細かい模様ができ、完成した作品は、はっきりした色合いのものが多いのも特徴です。

無線七宝

ふたつ目の代表的な技法は、「無線七宝」です。先ほどの有線七宝とは違い、最終的に「無線」の七宝焼きが出来上がります。とはいっても、途中までの作業工程は一緒で、素地に釉薬を盛り付け焼成し、銀線を立てて色つけに釉薬を盛っていきます。

違うのは、色つけの釉薬を盛った後に銀線を取り除いて「無線」にすることです。こうすることで釉薬と釉薬の境目が無くなり、混ざり合うことで有線よりも優しい印象のぼやかした柔らかい色合いの作品ができあがるのです。

他にはどんな技法が七宝焼きにあるの?

代表的な技法は2つですが、細かく分けるともっと多くの技法が七宝焼きにはあります。ここでは3つの技法をご紹介します。素地に釉薬を盛った後からさまざまな技法に分かれ、どれも特徴的なものばかりです。

箔七宝

素地に釉薬を盛って焼成した後に、金箔や銀箔を貼り付けて焼成したり、貼り付けた箔の上に釉薬を盛って焼成したりする技法を「箔七宝」といいます。

無色の釉薬でも色付きの釉薬でも下に貼った箔の輝きが透けて見え、釉薬の色合いによっていろいろな表現をすることが可能です。有線七宝のような使い方をする「銀張有線」という技法もありますが、手間がかかり銀線のほうが作りやすいので現在ではあまり使われていません。

赤透技法

釉薬にはさまざまな種類があり、日本の伝統工芸品として国から指定をうけた「尾張七宝」が使う、釉薬の赤透(あかすけ)と呼ばれるものを使った「赤透技法」があります。

透明感のあるルビーのような赤色が特徴的で、この赤透が七宝焼きを世に知らしめたと言われるほどです。赤透以外にも、青透・紫透・緑透などがあり、素地の金属感を生かした作品が出来上がります。

省胎七宝

七宝焼きは、世界中で作られていますが、日本で独自に発展した技法もあり、そのひとつが「省胎七宝」です。「胎」とは土台(素地)のことをいい、その土台を出来上がってから取り除く(省)ことを「省胎」といいます。

土台がなくなることでガラス質の釉薬だけになり、まるでガラスでできたかのような作品に仕上がります。土台がないので、もろくとても割れやすいので、実用品として扱うことはとても難しいものです。作品として飾ったりするための技法といえるでしょう。

七宝焼きの技法を使って作られているもの

七宝焼きには、さまざまな技法があることをご紹介しましたが、どのようなものに使われているかご存じでしょうか?実は意外なものに使われています。七宝焼きの起源ははっきりとしていませんが、紀元前の古代エジプトといわれております。その理由は、ツタンカーメンの黄金のマスクに七宝焼きが使われているからです。

日本でのもっとも古い七宝焼きには、奈良県奈良市の正倉院にある「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)」です。表面は鏡ですが、裏面にはさまざまなパーツの七宝が張り合わせてあり、とても見事な作品になっています。

古くは神社仏閣の釘隠しやふすまの取っ手部分の飾りに使われており、お皿やツボなどにも七宝焼きが用いられています。現代においては、ペンダントやブローチ・イヤリングなどのアクセサリーに七宝焼きが使われており、鑑賞ではなく身につけるものが多いでしょう。

まとめ

まとめ

七宝焼きには、さまざまな技法があり、道具や作業によって違ってきます。そのなかでも代表的な技法と言えば、「有線七宝」「無線七宝」の2つです。細かく分けるともっと多くの技法があり、銀箔を貼り付ける「箔七宝」や特徴のある釉薬を使う「赤透技法」、土台を取り除いてまるでガラスで作ったような「省胎七宝」などがあります。

ツタンカーメンの黄金のマスクや正倉院にある鏡に七宝焼きが使われており、現代においてはアクセサリーとして身につける作品に多く使われているのが特徴です。

「畠山七宝製作所」では身につける七宝焼きを制作・販売しており、男女を問わず使うことが可能なものを取り扱っております。七宝焼きが使われた作品を多数そろえ、お客様のご来店をお待ちしております。

七宝焼きは割れる!割れた七宝焼きは修復できる?割れにくい保管方法は?

七宝焼きは割れる!割れた七宝焼きは修復できる?割れにくい保管方法は?

花瓶や壺など大型の作品からペンダントや指輪などのアクセサリーなど、幅広く楽しまれている七宝焼きの作品は、どれも色がとても綺麗な伝統工芸品です。一つひとつ手作りで作られ焼かれているので、それぞれ世界でたった一つの作品が出来上がるのです。

七宝焼きは、ガラス質の製品なので割れてしまったり、ヒビが入ったりすることもあります。
ここでは、七宝焼きの製品が割れてしまったとき、直せるか否かについて解説します。

七宝焼きの魅力

七宝焼きは、銅や銀などの金属素地に、ガラス質の七宝用の絵の具である釉薬をのせて焼き付けた伝統工芸品です。

釉薬のもり具合やほんの少しの温度差で、炉から出した時にはそれぞれ異なる表情を持つ唯一無二、世界でたった一つの製品が出来上がります。

1-1.七宝焼きの七宝とは

「七つの宝」と書く七宝の意味は、仏教の教文に記載されている「七つの宝」を指しています。

  • ルリ(ラピスラズリ)
  • ハリ(水晶)
  • シャコ貝
  • メノウ
  • 真珠

その七つの宝石に匹敵するくらいに美しいことから、「七宝」という名が付いたと言われているのです。

100年経っても美しい色を保ち色褪せない

七宝焼きの作品は、釉薬で付けた色が魅力です。また、その色は、100年経っても色褪せずに、美しい色を持続できることも七宝焼きの魅力です。

とくに銀線を使用しない「無線七宝」は、作り手によって釉薬の厚みが違うので、同じような柄でも色の濃さなどが異なってきます。

粉々には割れない理由は製法にある!

そもそも七宝焼きは、ガラス質の作品です。そのため、割れてしまう心配もあることでしょう。ただし、大作であっても、陶器のように粉々に割れてしまうことはありません。

乱暴に扱ったり、強い衝撃を与えると、割れるというよりガラス質の部分にひびが入ったり、かけてしまうのが七宝焼きの特徴です。

なぜ、ガラス質なのに粉々に割れてしまわないのかというその理由は、七宝焼きの製法にあります。

七宝焼きの製法

七宝焼きの原材料は、銅・銀・金を素地(土台)として、これらを木槌で叩いて凹みをつくります。そこに七宝焼きの色となる釉薬をのせて、裏側にも釉薬を塗り、バランスをとって、破損を防ぎます。

その後、銀箔を貼り付け、模様の輪郭部分とある銀線を立てていきます(これを植線という)。アクセサリーなら1~2日の作業ですが、大作なら、何週間もこの作業に時間がかかることもあるのです。

出来上がった模様の中に、銀線の高さを超えるところまで、釉薬の色を差します(これを施釉という)。その後、表面の高さと銀線の高さが揃うように磨き、表面を滑らかにします。

素地作りや植線などの作業からつくられた七宝はこの工程の間に、焼成を何回も繰り返して作品として焼きあがるのです。

釉薬の色を重ねるほどに、七宝の色は深くなっていきます。素地つくり・植線・焼成を繰り返し、1つの作品が出来上がるまではおよそ3日かかると言われています。

素地や銀線を立てているので粉々には割れない。

土・粘土が素地の陶器や、七宝と同じガラス質であるグラスも落としたり、強い力を加えたりするとバリバリっと割れてしまいます。しかしアクセサリーなどの小物はもちろん、大作の七宝でも陶器の茶碗やグラスにようには割れません。

その理由は、七宝の製法からもわかるように、ガラス質であっても素地に銅などの金属を使っており、模様の輪郭部分に銀線を立ててつくられているからです。

割れるというよりひびが入る

七宝焼きの作品は、粉々に割れることはありません。ガラス質の部分にヒビが入るか、ヒビの入った部分が欠けてしまいます。金・銀・銅・鉄などの金属製の素地に、ガラスの粉の釉薬をのせ、800℃前後の高温で焼き上げるのが七宝です。

金属が素材の素地は、よほどのことがない限り、真っ二つに割れたり、粉々に割れたりすることはありません。
しかし表面の釉薬は、ガラス質なので、割れるというよりヒビが入ったり欠けたりします。そのため、グラスや陶器と同じように、取り扱いには注意して、大切に扱わなければならないのです。

ヒビや欠けてしまった七宝の修復は難しい!

製作所によっては、ヒビや欠けてしまった七宝焼きは、「焼き直して修理して直すことが可能」とその修理を承っているところもあります。

ただ、一般的には、修理は難しいといわれ、ヒビや欠けている部分の修理を断る製作所が多いのも現状です。というのも、七宝は最初に解説したように同じ作品はないからです

  • 同じ色が出せない
  • 何度で焼かれたのかわからない
  • 銀線を立てている場合は、銀線を外さなければならず、同じようには立てられない

上記のような理由から、ヒビや欠けた部分の補修が難しいという理由で、修復の依頼を断る製作所が多いのでしょう。

お手入れの仕方

修理は無理だけれど七宝焼きの製品は、大切にしなければガラス質の釉薬の部分にひびが入ってしまったり、欠けたりしてしまいます。

七宝焼きの作品は、太陽光でも変色せず、水にぬれても問題はありません。日頃のお手入れは、不織布や眼鏡拭きなどの柔らかい布で拭く程度でよいでしょう。

注意する点は強い衝撃や落とすとヒビが入ったり、欠けてしまったりする場合があります。そのため丁寧に扱うようにしてください。

地金が銀製品の場合

地金が銀という七宝もあります。銀が地金のものは表面が黒ずんできます。いわゆる自然のいぶし銀のような現象です。

銀色七宝は、華やかな美しい色を使っているだけに、地金の黒ずみは見た目が悪くなってしまいます。液体タイプのシルバークリーナーなどで、定期的に黒ずみを落としてあげましょう。

まとめ

まとめ

伝統工芸品である七宝焼きは、いつまでも色落ちしないので、親子・孫の代まで受け継ぎ、楽しむことが可能です。上手に管理して、いつまでも「七宝」と言われる美しい色を楽しんでください。

「畠山七宝製作所」は、東京都荒川区にある七宝焼きの製作所です。弊社の商品は、東京都知事指定の伝統工芸品として認められている商品です。

弊社では店頭、また百貨店やホテルで展示販売しているほか、一部商品はWEBサイト内で七宝焼きの販売をしています。紀元前からの伝統を受け継ぎ、進化を続ける伝統工芸の七宝焼を、是非ご堪能下さい。

七宝焼きの必要な温度とは?はじめての人が起こしやすい失敗例を解説

七宝焼きの必要な温度とは?はじめての人が起こしやすい失敗例を解説

はじめて七宝焼きをおこなう方は、どれぐらいの温度が必要なのか分からないでしょう。普段から窯を使うわけではないので、当然のことです。七宝焼きは焼成をするので、適切な温度がどれぐらいなのか知らないと困ってしまうでしょう。

今回は、七宝焼きに必要な温度やはじめての人が起こしやすい失敗例を紹介しています。温度だけでなく、焼成で失敗しないためのコツもご紹介しましょう。自分で焼いてみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

七宝焼きに必要な温度は基本的に800℃~850℃!窯も簡単に設置できる?

七宝焼きをおこなううえで、必要になる工程が「焼成」です。これをおこなわないと金属に光沢や色がつけられないので、何度も焼成をおこないます。

七宝焼きに必要な温度は基本的に「800℃~850℃」といわれております。窯を用いて焼成するものの、温度を保つのはたいへんです。なにより煙が出るので、近隣住民に迷惑をかける可能性が高いといえます。

そこで使うのが「電気窯」とよばれる、ガスや灯油などを使わない窯です。電気で焼成が可能なので、初めての方だけでなくプロの方も愛用されています。電気窯には1,000℃をこえる高温が出せるものや、窯内が広くなっているものなどさまざまな種類があります。値段も5万円~30万ほどです。ほかにも煙は出ることがなく設置も簡単にできるというメリットもあり、自宅で手軽に焼成をおこなえるでしょう。

七宝焼きに必要な温度は変わる?

基本的に七宝焼きに必要な焼成温度は、800℃~850℃と述べました。しかしすべてがこの温度でよいわけではありません。たとえば「有線七宝」に必要となる銀線を曲げるためには熱を加えるので、電気窯を使って「750℃」ほどの温度で熱しなければいけません。

釉薬ひとつをとっても温度は変わり、成分や色によって750℃~900℃と温度に差がうまれます。なかには燃焼が難しいものもあり、盛ったときと焼成後の色が化学変化を起こして、まったく違う色に変わってしまうこともよくあります。多くの色を使えばそのぶん、温度に気を使わなければなりません。経験と知識が必要になるでしょう。

七宝焼きをはじめてつくる方が起こしやすい失敗3選

七宝焼きは伝統工芸のなかでも、だれでも手軽にはじめられるものです。焼成に必要な窯は小型の電気窯で十分なので、道具もそろえやすいのが理由としてあげられます。

七宝焼きではどういった失敗があるのでしょうか。はじめておこなううえで起こしやすい失敗例を3つあげるので、ひとつずつ解説をしていきます。

釉薬の水洗いが足りない・やっていない

七宝焼きの美しい光沢は、釉薬の盛り付けが重要な工程になっています。その釉薬はそのまま使用できず、水洗いをしなければなりません。

釉薬にはゴミや微粉といった不純物が含まれているので、そのまま使ってしまうと色がにごり、きれいに発色できません。水洗いをやっていないのはもちろん、一度の水洗いでも不十分です。二度三度繰り返し水洗いをすることが、不純物を取り除くコツです。

乳鉢と乳棒を使うのもおすすめの方法で、不純物が取り除けるのはもちろん釉薬の粒子がさらに細かくなるので、焼成後の発色がさらにきれいになってきます。透明・銀色の釉薬を使う際には、試してみるとよいでしょう。

焼成時間の見極めで失敗

焼成の温度はある程度決まっているものの、時間は明確にしていないことが多いものです。なかには1~2分程度といっているところもありますが、あくまで目安でしかなりません。

七宝焼きは釉薬を盛り、それを焼成しているのでそれが溶けたら取り出しています。その見極めは初心者にはたいへん難しく、焼成時間が長すぎると焦げる・色がきれいに出ず、短すぎると表面がデコボコになってしまいます。

失敗をしないコツとして、早めに出すようにしましょう。焼きすぎると取り返しがききません。早すぎるなら焼き直しができるので、失敗を減らせるでしょう。

焼成後の釉薬をさわる

焼成後の作品は非常に熱くなっております。800℃前後の電気窯に入っていたからです。七宝焼きに使う釉薬は焼成するとガラス質に変わり、ガラスは見た目では温度が分かりません。キレイだからとうっかり触ってしまうと、やけどをしてしまいます。触れたい気持ちはよくわかりますが、十分に冷めてからにしましょう。

まとめ

まとめ

七宝焼きも釜に入れて焼成を何度もおこなうので、適切な温度を知っておかなければなりません。基本的には800℃~850℃といわれており、電気窯を使うことで容易に温度の設定ができます。技法や使用する釉薬によっても温度は変わり、とくに釉薬は焼成の前後で、まったく違う色に変わってしまうこともあります。七宝焼きは道具がそろえやすく手軽にはじめられますが、慣れるまでは失敗も多いので気をつけておきましょう。

「畠山七宝製作所」では職人が一つひとつを、手作業で丁寧に仕上げた作品を販売しています。職人の技術が手掛ける七宝焼きのさまざまな商品を、一度ご覧ください。お客様のご来店を心よりお待ちしております。

アクセサリーが欲しい!七宝焼きとレジンはいったい何が違う?

アクセサリーが欲しい!七宝焼きとレジンはいったい何が違う?

七宝焼きアクセサリーは、陶器のような美しい光沢と鮮やかな色合いが魅力です。しかし、伝統工芸品ゆえにお値段もややお高めです。一方、レジンアクセサリーは、ガラスのような透明感と美しい色使いのアクセサリーを気軽に手作りできることから人気があります。こちらは比較的安価に手にすることが可能です。

七宝焼きとレジンとはいったい何が違うのでしょうか。それぞれの特徴と魅力をお伝えいたします。

七宝焼きの特徴

七宝焼きは、金・銀・銅などの金属の下地にガラス質の釉薬(ゆうやく、うわぐすり)を乗せ、750~950℃の高温で焼き付けて装飾する工芸品のことです。何と言っても、陶器のような重厚感と鮮やかな色彩を表現できるのが七宝焼きの魅力です。

七宝焼きの特徴は、素材にガラス質の釉薬を用いているため、その美しい色や模様はたとえ日にあたっても色褪せることがありません。作品が出来たときの色彩が、永遠と言って良いほど輝きを保ち続けます。七宝焼の起源とも言われている、ツタンカーメンのお面が現代まで輝きを失わずに残っていることが、何よりの証拠でしょう。

美しさを保ち続けたまま、親から子へ、さらにその子へと代々引き継がれる家宝にもなります。七宝焼きで豪華な表札を作り、玄関先にかざしている方もいらっしゃいます。日に当たっても色褪せない七宝焼きの特徴を最大限活かした活用方法ですね。

七宝焼きのもうひとつの特徴は、硬度が有るため、傷がつきにくく高温に強いことがあげられます。その反面、硬いために衝撃に弱いという弱点もあります。衝撃によって、ヒビが入ったり剥がれてしまったりすることがあるのです。

七宝焼きの歴史

七宝焼きの歴史は古く、日本に伝わってきたのは古墳時代と言われています。江戸時代以降、技術も飛躍的に発展し、とりわけ、京都・尾張(愛知)・東京で盛んに製作されました。この当時、七宝焼きは刀のつばやサヤに用いられます。また、神社仏閣の釘かくし、ふすまの取っ手にも七宝焼きが用いられました。

近代の七宝焼き

明治時代になると、七宝焼きが欧米で高い評価を受けていたことから、政府主導で職人を支援すると同時に万国博覧会などを通じて七宝焼きを欧米へ輸出します。これが、ジャポニスムブームの一躍を担うことになりました。七宝焼きの美しい壺や置物等が高値で取引され、現在でも海外の美術館に所蔵されています。

昭和になると、会社の社章バッチや学校の校章が七宝焼きで作られるようになります。しかし、合成樹脂製品の普及により、七宝焼きのバッジやメダルが見られなくなりました。

現在では、七宝焼きに携わる職人も減ってしまいましたが、七宝焼きの永遠に色褪せない美しいアクセサリーは今でも人気です。

レジンアクセサリーの特徴

レジンアクセサリーは、一昔前までは樹脂アクセサリーと言われていたとおり、その素材は合成樹脂です。
レジンアクセサリーに用いられる樹脂には、次の3つの種類があります。

  • 2種類の液を混ぜて硬化させるエポキシレジン
  • 紫外線(UV)をあてることで固めるUVレジン
  • LEDライトをあてて固めるLEDレジン

とくに、UVレジンは100円均一ショップでも手に入ることから、誰でも手軽にハンドメイドアクセサリーを作ることが可能で、レジンアクセサリー人気の火付け役となりました。

エポキシレジンの取り扱いは注意

一方で、エポキシレジンの取り扱いは難しく、注意が必要です。エポキシレジン液は、毒性が高いため、絶対に直接手で触れてはいけません。また、揮発したエポキシレジンを吸い込まないようにしましょう。エポキシレジン専用のマスクをしながら、作業をしましょう。もちろん換気も忘れずに。しかし、エポキシレジン液は、固まると無害になります。したがって、エポキシレジンが完全に固まっていれば、アクセサリーを身につけても問題はありません。

レジンアクセサリーの特徴

レジンアクセサリーの特徴は、ガラスのような透明感に加え、滑らかな質感と手触りが表現でき、しかも割れにくく軽いことです。万が一、落としたとしても粉々に割れるようなことはありません。表面に傷がつくことはありますが、レジン専用のコーティング材を用いて、傷を目立たなくさせることもできます。

一方で、レジンは熱に弱いので、40~50℃くらいのところに置きっ放しにしていると、ぐにゃっと折れまがることもあります。夏場の車内での置きっぱなしは厳禁です。

また、経年劣化で黄色く変色してしまいます。この点が、七宝焼きとの大きな違いなのです。七宝焼きは、美しさが色褪せません。

まとめ

まとめ

七宝焼き独特の色彩とその質感は、私たちを魅了してやみません。そして、その美しさが永遠に続くことが七宝焼きの何よりの魅力でしょう。一方、レジンアクセサリーは、手軽に家で自分好みのアクセサリーを作れることが魅力です。

七宝焼きは、家で手軽にとはなかなかいきません。東京七宝の伝統を引き継ぐ「畠山七宝製作所」では、七宝焼きならではの美しいアクセサリーをたくさん取りそろえています。ご興味をお持ちの方は、ぜひ当社ホームページへアクセスしてください。きっとお気に入りの逸品が見つかるでしょう。

宝石や天然石とは違った輝きを放つ!七宝焼きのリングの魅力に迫る

宝石や天然石とは違った輝きを放つ!七宝焼きのリングの魅力に迫る

「七宝焼き」というと有田焼きや伊万里焼き、九谷焼きなどと同じ陶器・磁器の焼き物を想像する人がいるかもしれません。

ところが実際の七宝焼きは、主に装飾品やアクセサリーなどが作られる工芸品です。吸い込まれそうに艶やかな色合いやなめらかな質感が魅力の七宝焼きのリングは、近年マリッジリングとしても人気を集めています。そんな七宝焼きのリングの魅力に迫っていきます。

伝統工芸品である七宝焼き

七宝焼きは、金・銀・銅といった金属にガラス質の釉薬を使い高温で焼く金属工芸です。ガラス成分に金属が着色剤となり、仏典に出てくる「七つの珠玉(七宝)」のような美しい色合いに変化することから「七宝焼き」と呼ばれるようになりました。出したい色を出せるようになるには、熟練の技が必要です。

そんな七宝焼きで、ブローチやイヤリング、ネックレスやリングなどさまざまなアクセサリーが製作されています。次からは、そんな七宝焼きのアクセサリーのなかでもリングに焦点を当てて魅力を紹介していきます。

七宝焼きのカラーに込められた意味

仏典の「七つの珠玉(七宝)」にもたとえられる美しい色の七宝焼きですが、七宝焼きのカラーにはそれぞれ意味が込められているのはご存知でしょうか。

日本の人々は古来より、生活の中に自然の美しい色を取り入れることで四季の移り変わりを味わってきました。そんな中で生まれた伝統色はすべて、自然から生まれた色合いです。

月白(ホワイト)は「純真」、桜色(ピンク)は「愛情・献身」、金色は「独創性」、漆黒は「安らぎ」、藍色は「誠実」、紅色は「情熱」、常磐色(濃いグリーン)は「調和」を意味しています。

そんな伝統色に込められた意味から、七宝焼きを選んでみるのも楽しいものです。

七宝焼きのリングの魅力

ここからは、七宝焼きのリングの魅力を紹介していきます。

ステンドグラスのような鮮やかな色合い

七宝焼きの魅力は、何といってもその色合いです。ステンドグラスのように透明感のある鮮やかな色合いは、思わずうっとり見つめ続けてたくなるほどです。

飴細工のような質感

七宝焼きのリングはまるで、カラフルな飴細工のようなとろみを感じさせるような質感があります。若い人から年配の人まで似合い、手元をパッと華やかにしてくれます。

宝石・天然石とは違った輝き

リングと言えば宝石や天然石がついたものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。宝石や天然石も煌めきが魅力ですが、それとは違った輝きがあるのが七宝焼きのリングです。べっこうにも似た輝きは、アンティークな雰囲気で日常にも馴染む優しい輝きです。

リーズナブルな価格

宝石や天然石のリングと異なり、七宝焼きのリングはリーズナブルな価格なので手に届きやすいのも魅力です。自分へのご褒美や、恋人へのプレゼントにちょうどいい価格のものが豊富にそろいます。

手元に存在感を与えられる

一口に七宝焼きのリングと言っても、繊細な細いタイプのものや太いタイプのもの、大きなモチーフのついたものやコロンとした形が特徴的なものなどデザインはさまざまです。宝石や天然石のリングだと、存在感を与えるには相当な大きさが必要で、大きい分価格も相当高いものになってしまいます。七宝焼きのリングなら、大胆な色合わせや思い切った太さ、独創性のあるデザインのものも豊富なので、手元に存在感を与えるのにぴったりです。

ストーリー性のあるモチーフも

「東京の景色をイメージしたデザイン」や動物モチーフ、エスニックな柄や繊細な蝶々のモチーフなど、七宝焼きのリングにはさまざまなストーリーを感じさせるモチーフのものが多くあります。

また近年では、七宝焼きのリングは大人可愛いと女性に人気であり、何と結婚指輪としても多くのカップルから選ばれているのです。

一つ一つ手作りで唯一無二のプレゼントに

七宝焼きのリングは、一つ一つ手作りです。全く同じ色合いは二度と出ないとも言えます。そんな唯一無二のリングは、絶対に人とはかぶらない、世界に1つだけのプレゼントにするのにもおすすめです。七宝焼きには長い歴史があること、カラーに込められた意味があることも伝えたら、プレゼントする相手もきっと喜んでくれるはずです。

普段着にも合う使い勝手の良さ

七宝焼きの指輪は、繊細なものやポップなものまでデザインも豊富にそろいます。ボーダーTシャツにカラフルでポップなデザインの七宝焼きのリングを合わせたり、シンプルな黒のワンピースにステンドグラス風の太めの七宝焼きのリングを合わせたりと、普段着に合うのが魅力です。宝石や天然石のリングと比べてリーズナブルなので、いくつかそろえてその日の服に合わせて付け替えるのも女性の楽しみになることでしょう。

まとめ

まとめ

一つ一つ手作りで丁寧に作られる七宝焼きのリングは、世界に一つだけの輝きを放つ唯一無二のプレゼントにぴったりです。リーズナブルな価格は、自分へのご褒美にも最適です。普段アクセサリーを付けないという方も、普段使いできる七宝焼きのリングを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

東京都認定伝統工芸士が作る七宝焼きのリングが手に入るのが、「畠山七宝製作所」です。七宝焼きのリングはもちろん、ブローチやペンダント、ネクタイピンやブレスレット、ピアスなどさまざまなアクセサリーを製作しております。とくにリングは、グッドデザイン賞を受賞した「東京」をイメージした「トウキョウカボッション」や、デザイナーとのコラボレーションによるリングを多数販売しております。

東京都美術館プロデュースのプロジェクトにも参加しており、館内のミュージアムショップにも置かれているリングも手掛けております。オーダーメイドも承っております。ぜひ一度、本格的な七宝焼きのリングをご覧いただけたらと存じます。

七宝焼ペンダントの特徴と魅力とは?選び方についても解説!

七宝焼ペンダントの特徴と魅力とは?選び方についても解説!

七宝焼は世界では紀元前から、日本では奈良時代から作られてきた工芸品です。その色鮮やかな装飾は古代から現代まで、私たちの目をひきつけてやみません。美しい色と艶、独特の質感はペンダントの装飾としても非常に適しています。

この記事では七宝焼ペンダントの特徴と魅力についてと顔型別、髪型別のペンダントの選び方について解説していきます。

七宝焼ペンダントの特徴と魅力とは?

皆さんは七宝焼というとどんなものを想像するでしょうか?おそらく、世界で1番有名なのはツタンカーメンのマスクです。黄金に青いストライプの装飾の豪華なあのマスクは七宝焼によるものなのです。

七宝焼は大まかにいうと、金や銀、銅矢鉄などの金属をベースに、ガラスの釉薬を高温で焼成した工芸品です。よく、七宝焼を陶器だと思われる方がいるのですがあれは金属なのです。

七宝焼は陶器のようなボリュームと表面の滑らかさ、つややかさ、そして、色とりどりの彩色が魅力となっています。女性の胸元を飾るペンダントとして非常に優れているのです。

つけることでその人の顔や首まわりを華やかに、お洒落に見せるペンダントはファッションにおいて非常に重要な存在です。顔に近い場所で存在感を放つため、選び方によってはそこだけ浮いて見えたりすることもあります。また、種類がたくさ

ペンダントを首のサイズに合わせる選び方

首につけるペンダントは選び方によっては首が短く見えたり、太く見えたりしてしまうことがあります。ここからは首のサイズ別のペンダントの選び方を紹介します。

首が短く太め

首をほっそりすらりと見せるため、51〜60cmくらいの長い、チェーンがV字型に下がるようにペンダントトップがついたペンダントがおすすめです。

首が細く長め

このタイプの人は身長が高めであることが多いので、できるだけ縦のラインを強調しない、短めでボリューム感のある45cm以下のペンダントやチョーカーがいいでしょう。

平均的な太さと長さ

平均的な首の長さと太さの人は幅広い服装に似合う41〜50cmくらいのプリンセスタイプのペンダントがおすすめです。

ペンダントを顔の形に合わせる選び方

ペンダントは、つけることでその人の顔に視線を集めるという効果があります。ですから、顔の形との相性を考え、ペンダントを選ぶといいでしょう。ペンダントを顔の形に合わせて選ぶ方法を丸顔、面長、ベース型、それぞれに分け解説していきます。

丸顔

フェイスラインの丸みを強調しないよう、シンプルな41〜60cmくらいのペンダントを選ぶといいでしょう。短めなものをつけると顔が大きく見えてしまうことがあるようです。

面長

面長の方はあまり縦の長さを強調しない、チェーンの太いもの、ペンダントトップにボリュームのあるもの、41〜50cmくらいのプリンセスタイプのペンダントで2連か3連くらいのものがおすすめです。逆に、長めのペンダントで下にV字に下がるタイプのペンダントは顔の長さが目立ってしまうこともあるようです。

ベース型

ベース型の方には太めのチェーンで長さのあるペンダントを選ぶと、顔から視線を下に向けてすっきりとした印象にすることができるでしょう。逆に、チョーカーなどの短いペンダントを選ぶと気になるエラなどに視線が集まってしまうかもしれません。

ペンダントを髪型に合わせる選び方

ペンダントは髪型によっても似合うタイプが違います。ショート、ミディアム、ロングそれぞれに合うピペンダントを紹介します。

ショート

ショートの人はボリューム感のあるペンダントをつけることをおすすめします。ただ、ピアスをつける場合はペンダントかピアスどちらかだけにボリューム感のあるものをつけるようにしてください。どちらもボリュームがあると重たく見えてしまいます。

ミディアム

耳より下がボリュームのある、ボブなどのミディアムであればデザインは華奢で、シンプルなものをつけるのがおすすめです。

ロング

ロングヘアをまとめた場合はショートに似合うタイプのペンダントがおすすめ。ロングヘアを下ろした時にはきらりと光る41〜60cmの長さのある細長いモチーフのついたタイプを選ぶと、髪の中できらめいて非常におしゃれです。

ペンダントを服装に合わせる選び方

ペンダントは顔周りに視線を集めるだけでなく、コーディネートの仕上げのような役割を果たすアクセサリーです。ここからは服装別のペンダントの選び方を紹介します。

クルーネック

大きく首の周りが出るクルーネックを着た時は短めのボリュームのあるペンダントがおすすめです。

Vネック

V字型に首元が空いたVネックには同じくV型に下がるタイプのペンダントをつけるとすっきりと見えます。

タートルネック

首元がもたついて見えることがあるタートルネックには長めのペンダントを重ねつけするといいでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では七宝焼ペンダントの特徴と魅力についてと首のサイズ別、顔型別、髪型別、服装別のペンダントの選び方について解説しました。

「畠山七宝製作所」ではステンドグラスのような美しさが特徴のブリカジュールのペンダントやピアス、ブローチやネクタイピンなど、さまざまな七宝焼のアクセサリーを多数取り扱っています。また、七宝焼のオーダーメイドも行っています。七宝焼なら東京都知事指定伝統工芸品の東京七宝「畠山七宝製作所」にご相談ください。

七宝焼ピアスの特徴と魅力はどんなもの?ピアスの選び方についても解説

七宝焼ピアスの特徴と魅力はどんなもの?ピアスの選び方についても解説

七宝焼は古い時代から装飾品として尊ばれ、愛されてきました。非常に長い歴史がある七宝焼ですがその技術は現代にまで受け継がれ、私たちにとって親しみやすいピアスなどのアクセサリーにも用いられています。

この記事では七宝焼ピアスの特徴と魅力についてと顔型別、髪型別のピアスの選び方について解説していきます。

七宝焼ピアスの特徴と魅力とは?

仏典に出てくる、金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、蝦蛄(シャコ貝)、玫瑰(中国で取れる赤い石)、真珠から構成される七宝の貴品のように美しいことからその名が名付けられた、と考えられている七宝焼。かの有名なツタンカーメンのマスクの、金地に青いストライプの装飾も七宝焼によるものです。その起源は明らかではありませんが、紀元前の昔からつくられてきたとされています。

七宝焼の定義は大まかにいうと、金や銀、銅などの金属の表面にガラスの釉薬を焼き付けた装飾のことを指します。金属でありながら、陶器のような重厚感とつややかさ、そして、色鮮やかさや独特の透明感がある七宝焼は、耳元で揺れたり、小さなきらめきや彩りを与えたりしてつける人の魅力を引き出すピアスの装飾として、非常にぴったりの技術なのです。

つけることでその人の顔まわりをパッと華やかに見せてくれるピアス。小さいながらも、顔に近い場所で存在感を放つため、選び方によってはチグハグな印象に見えてしまうこともあるでしょう。また、多種多様な種類があるため、どれを選んでいいかわからなくなることもあるかもしれません。

ここからは、ピアスの選び方について解説していこうと思います。

ピアスを顔の形に合わせる選び方

顔のすぐ近くにつけるピアスは、つけることでその人の顔にも視線を集めるという効果があります。ですから、顔の形とピアスの相性は非常に重要です。ピアスを顔の形に合わせて選ぶ方法を丸顔、面長、ベース型、卵形それぞれに分け解説していきます。

丸顔

柔らかい曲線の輪郭の丸顔は愛され顔、と呼ばれ、かわいらしく若々しく見えるのが長所です。しかし、当人にとっては子どもっぽかったり、太って見えたり、顔が大きく見えたり、というお悩みにもつながることがあるのが丸顔です。

そのような丸顔さんのお悩みを解消するのにぴったりのピアスは、華奢で、直線的なデザインのものです。細長い長方形やしずく型、尖った形のモチーフのついたものや、チェーンがついたピアス、フリンジピアスなどがおすすめです。反対に、丸い形やフープピアスなどは顔の丸みをさらに強調してしまう可能性があります。

面長

ほっそりとした印象で美人顔、とも呼ばれ、大人っぽさが魅力の面長さん。しかし、顔が長く見える、目から下が長すぎるなどのお悩みを持つ方もいるようです。

そんな面長さんにおすすめなのがおおぶりのピアスやどっしりとした重厚感のあるピアス、または、フープピアスや円形のピアスです。逆に避けるべきなのが細長い長方形やチェーンタイプ、ドロップ型などの華奢なタイプのピアスです。これらのピアスは顔の長さを強調する効果があるので、面長を気にしている場合は避けたほうがいいでしょう。

ベース型

エラが横に張り、骨格がしっかりと見えるのがベース型の特徴です。クールで落ち着いた印象が長所のベース型さんですが、顔が角ばって見える、男性的に見えてしまう、下膨れに見える、などのお悩みを持つこともあるようです。

そんなベース型さんには耳に沿うような小ぶりのフープピアスや、小さな円形のモチーフのピアスがおすすめです。曲線的なデザインが顔全体に優しい印象をプラスしてくれることでしょう。反対に、細長いピアスやどっしりと重厚感のあるピアスは選び方によっては顔の輪郭を強調してしまいます。そのようなタイプのピアスは一度つけてみてにあうかどうかをたしかめてみることをおすすめします。

卵型

額からあごにかけてつるりとした曲線的で、立体感のある卵型は理想的な顔の形と言われます。フープタイプやチェーンタイプ、フリンジピアスや小ぶりのピアスなど、どんなタイプピアスでも似合うのが卵型さんです。なかでも、おすすめなのが小さな粒ピアスなど、シンプルなデザインのピアスです。

ピアスを髪型に合わせる選び方

ピアスは髪型によっても似合うタイプが違います。ショート、ミディアム、ロングそれぞれに合うピアスを紹介します。

ショート

耳が髪で隠れないショートはピアスの存在感が大きくなる髪型です。小さなピアスなどよりは、フープピアスやチェーンタイプなどの揺れるもの、重厚感のあるデザインのピアスなどがおすすめです。また、ピアスの重ねづけもおすすめです。

ミディアム

ミディアムのヘアスタイルは様々バリエーションがあるので似合うピアスはこれ!と一概には言い切れません。耳の隠れているタイプのミディアムはチェーンタイプやフープピアスなど、髪に紛れて動きが見えると存在感があり、おすすめです。逆に、耳を出したミディアムにはきらめきのある小さな粒ピアスや小さめのフープピアスをつけると清潔感があります。

ロング

ロングヘアをまとめた場合はショートに似合うタイプのピアスがおすすめ。ロングヘアを下ろした時にはチェーンタイプなどの揺れるピアスがいいでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では七宝焼ピアスの特徴と魅力についてと顔型別、髪型別のピアスの選び方について解説しました。

「畠山七宝製作所」ではステンドグラスのような美しさが特徴のブリカジュールのピアスなど、さまざまな七宝焼のピアスなどのアクセサリーを多数取り扱っています。七宝焼のピアスをはじめとしたアクセサリーなら、「畠山七宝製作所」でお探しください。

 

また、自分にあったピアスを探すなら【ボディピアス凛】もおすすめです。RIN WEBMAGAZINでは、ピアスの開け方やおすすめのピアス情報などを発信しています。あわせてチェックしてみてください。

ボディピアス凛 https://rin-kyo.com/  RIN WEBMAGAZIN https://rin-kyo.com/blog/

七宝焼き(しっぽうやき)とは?特徴や種類、歴史について解説!

七宝焼き(しっぽうやき)とは?特徴や種類、歴史について解説!

七宝焼き(しっぽうやき)というものをご存知でしょうか。
七宝焼きは金属とガラスを用いた伝統工芸品で、今や、日本を代表する工芸品の一つです。近年では、ハンドメイド作品としても人気のアイテムのため、目にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、七宝焼きの特徴や種類、歴史について解説していきます。

七宝焼きとは

七宝焼きは、日本を代表する伝統工芸の技術です。金・銀・銅などの金属に、「釉薬(ゆうやく、うわぐすり)」を用い、高温で焼き上げることで完成します。釉薬は「うわぐすり」とも呼び、色を加えたり、耐水性を高めたりするために使用されます。釉薬はガラス質の膜で、これにより、美しく、つやのある風合いを出すことができます。

七宝について

七宝(しっぽう)とは、仏教で伝えられている「7つの宝物」のことを指します。以下がその7つです。

  • 瑠璃(ラピスラズリ)
  • 玻璃
  • シャコ
  • 珊瑚
  • メノウ

これらの7つの宝物に匹敵するほどの美しさを持つもの、という意味を込めて「七宝焼き」と名付けられました。そして時代を超えて現代でも、七宝焼きは人々の生活に根付き、愛され続けているのです。

七宝焼きの魅力

七宝焼きの魅力は、カラフルなデザインと、釉薬によるつややかな見た目です。職人によるプロフェッショナルな作品はもちろん、初心者でも簡単に作成できるという間口の広さも魅力の一つです。

釉薬によるコーティングのおかげで、傷やカビといった問題が起こりにくく、保存性が高いといった特徴もあります。しかし、ガラス質のため、衝撃に弱いという特徴があるため、取扱には注意が必要です。

七宝焼きの歴史

七宝焼きの歴史については諸説ありますが、紀元前13世紀にキプロス島のミケーレ人の墓から七宝焼きに近いものが発見されています。また、釉薬を使用したガラス製品は、古代エジプトや古代メソポタミアで使用されていたとされています。七宝の技術は、シルクロードをわたり、中国やヨーロッパへ分散していきます。12世紀のヨーロッパでは、すでに高度な七宝技術が完成していました。

日本への伝来

日本への技術は中国・朝鮮を渡って伝来してきました。奈良時代の遺跡から、七宝焼きが出土しており、現在は正倉院に保管されております。しかし、現在の日本の七宝焼きの技術が完成したのは、意外にも近代です。

1833年に愛知県の陶芸家である梶常吉(かじつねきち)によって現在の七宝焼きの技法が発見されました。のちに、1867年のパリ万博によって、日本の七宝焼きが世界に広く知られることとなりました。それからは、日本だけでなく世界中で七宝焼きが愛されています。

七宝焼きの種類

七宝焼きの技法にはさまざまな種類があります。高度な技術を要するものから、お手軽に始められるものまで幅が広いです。ここでは、日本で使われている七宝焼きの技術についていくつかご紹介していきます。作る作品によって適している技法も違っているため、簡単に把握しておくと良いでしょう。

象嵌七宝

象嵌(ぞうがん)七宝は、型にはめ込んで作る方法です。象り(かたどり)、嵌める(はめる)という意味です。金属の素地を彫ることでできた型に釉薬を流し込む技法です。

有線七宝

有線(ゆうせん)七宝は、金属の細い線を使い模様を描き、そこに釉薬で色を入れていく技法です、七宝焼きの中で、もっともスタンダードな技法です。釉薬による色付けは職人の手作業になるため、色の濃度で個体差が出ます。しかし、デザインなどに違いが生まれないのが特徴です。

無線七宝

無線(むせん)七宝は、金属の線を使わない技法のことです。正確には、途中までは有線七宝と同じ制作方法ですが、高温で焼き上げる前に金属の線を抜きます。それによって、釉薬が混ざり、境界線がぼやけ、グラデーションを作り上げることが可能です。

上記の技法が、本来無線七宝と呼ばれていました。しかし、現在では、金属線を使用していない七宝焼きのことを無線七宝と呼ぶようになりました。

省胎七宝

省胎(しょうたい)七宝は、七宝焼きを作る際に使用する金属の土台を、作成後に溶かす技法です。完成品は、土台がなくなり、釉薬のみのガラス製品となります。他の七宝焼きと違い、金属部分がないため、アクセサリーなど身につけるものには使われず、観賞用の芸術品として用いられる技法となります。

盛上七宝

通常の七宝焼きでは、最後の工程として、表面を削り滑らかにします。しかし、この盛上七宝では、あえて凹凸を作り出し、模様を強調させています。そのため、デザイン性に優れているのが特徴の技法です。

まとめ

まとめ

日本の七宝焼きはその見た目の美しさから、国内だけにとどまらず、海外でも人気があります。ぜひこの機会に日本の伝統文化である七宝焼きの魅力を感じていただければ幸いです。

「畠山七宝製作所」では、ブローチやペンダントなどのアクセサリーの販売も行なっております。伝統工芸師による本物の七宝焼をぜひご堪能ください。まずは、クオリティの高い七宝焼きを実際にご覧くださいませ。

七宝焼きとは?作り方の工程や人気のオーダーメイドもご紹介!

七宝焼きとは?作り方の工程や人気のオーダーメイドもご紹介!

七宝焼きは、学生時代に付けていた校章や車のエンブレム等も作られているので、誰もが一度くらいは見たことのある伝統工芸品ではないでしょうか。普段身につけているアクセサリーやストラップなど、とくに頂き物が実は七宝焼きだったこともあります。

意外と身近にありつつも、七宝焼きがどのような工芸品なのかご存じない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、七宝焼きの特徴や作り方の工程、人気のオーダーメイドについてご紹介します。

七宝焼きとは?

七宝焼きは、金属である金や銀、銅などの下地にガラス質の釉薬を800℃くらいで焼いて装飾をする伝統的な工芸品です。
はじめに、七宝焼きの歴史や特徴、魅力についてご紹介します。

七宝焼きの歴史

七宝焼きは、古代エジプト時代からはじまり、江戸時代にユーラシア大陸の交易路網であるシルクロードを通り、日本にも伝わりました。

七宝焼きには、さまざまな技法があり、江戸時代に愛知県の陶芸家が、いくつもの技法を発見し広まりました。また、その後多くの日本人作家がパリ万博に出店したのをきっかけに、世界でも注目されるようになりました。

七宝焼きの特徴

七宝焼きの特徴は、金属にクリスタルガラスを焼き付けることで、艶がある風合いになることです。アクセサリーにも多く使われていて、絵柄も自由に描くことが可能で、とても色鮮やかな色彩を出せるのも特徴の1つです。

また、陶芸と違い、焼くことで色が変化するわけではなく、化学的変化なので全て計算をして作られています。

七宝焼きの魅力

七宝焼きの魅力は、年月とともに色褪せることがなく、作ったときの色が永遠に残せます。そのため、親から子へ、また孫へと、想いとともに受け継ぐことが可能なのです。

また、窯の温度や作った人によって釉薬の厚さが微妙に変わるので、1つとして同じ色味がなくオリジナリティある工芸品であることも魅力の1つです。

七宝焼きが出来る工程は?

七宝焼きは、使用する材料や釉薬により作り方が異なります。アクセサリーやお皿、花瓶など多くの種類を作りますが、どのように作るのか代表的な工程についてご紹介します。

素地・下地を作る

まず、金や銀、銅で素地を作ります。金属の板に下書きをして切り抜き、形を綺麗に整えます。プレス加工や木槌を使用して成形をしていくのです。

そして、釉薬がしっかりと付くように、素地の油分や汚れを、酸で洗うことによりベースが完成します。

銀線立て・釉薬を差す

純銀製の帯状の線を、立てていく作業を行なうのですが、この作業がとても大切です。繊細で高度な技術を活かしながら、模様の輪郭に沿って立てていきます。

釉薬を水や糊で溶いて、銀線で囲んだ模様の内外を、色彩豊かに色付けしていきます。釉薬は、水分を多く含んでいるので、しっかりと乾燥させなければなりません。

焼成・研磨

700~800℃くらいに熱した窯に入れ、焼成します。数分すると、釉薬が溶けて透明感のあるガラスになります。大きさによって焼成を何度か繰り返しますが、焼成回数が増えると釉薬の層が厚くなってしまうので、立て焼きや伏せ焼をすることでバランスを保つのです。

焼成のあとは、研磨し表面に艶を出します。はじめは粗目のペーパーを使用し、徐々に細かいペーパーで研磨することで、表面が艶やかで滑らかになります。

七宝焼きの人気オーダーメイドをご紹介

七宝焼きは近頃、若い世代の方にも人気の工芸品になっています。中でもオーダーメイドでアクセサリーを作る方も増えてきているのです。
七宝焼きは、アクセサリーや表札、ピンバッジなど、身近にあるさまざまなものに使われます。人気のオーダーメイドをご紹介します。

アクセサリー

ピアスやネックレス、ボタンリングなど、とくに女性が身に付けるアクセサリーが人気です。また、結婚指輪もオーダーメイドで作れるので、ブランド品ではなく、伝統工芸品がお好きな方におすすめです。

ネックレスは、お子様への成人祝いや、お母様、お祖母様への還暦や古希のお祝いにプレゼントするのも喜ばれます。

表札

表札は近頃、個人情報保護の観点から付けない方もいらっしゃいますが、表札を付ける方の中では、七宝焼きで作られた表札は人気です。大切な名前が金や銀、銅などを原料に、七宝焼きのキラキラとしたガラスが輝きを放つので、ひときわ文字が上品に際立ちます。

ピンバッジ

ピンバッジは、校章や社章、また販促用のバッジとしても人気です。七宝焼きのガラスの特徴を活かして、表面を半透明や透明にすることもあります。

バッジの中でも一番劣化しない製法なので、七宝焼きで作ったバッジは、最高峰とも言われています。クオリティや伝統を大切にするバッジに、七宝焼きは向いていると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

七宝焼きの歴史や特徴、また作り方の工程や人気のオーダーメイドについてご紹介しました。江戸時代から続く七宝焼きは、日本だけでなく世界でも認知度の高い工芸品です。また、近頃は若い世代の方々にも認知され始め、とくにオーダーメイドで作るアクセサリーは人気があります。

「畠山七宝製作所」は、東京都にあるアクセサリーやネクタイピン、カフスボタンや携帯ストラップなど、七宝焼きの製造や販売などを行なっている伝統工芸品の製作所です。七宝作品コンクールでも受賞歴があり、さまざまなイベントに出展しています。とくにオーダーメイドご希望の方は、ぜひご相談ください。